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~商用電源雑音に埋もれそうな微小信号を拾います~

極超低周波微小信号センシング技術

研究分野分類:5605 計測工学
産業分類:学術・開発研究機関,電気機械器具製造業
キーワード:センシング情報処理,信号処理,センサーネットワーク,センシングデバイス,リモートセンシング
工学
電気電子工学
内匠 逸(情報工学専攻)
研究概要
 0.1から500Hzの範囲の磁界センシングデバイスの技術と、その周波数帯において一般的に高レベルで混入してくる商用電源周波数とその高調波からなる雑音成分を適応的に除去する技術を用いて構成される、極超低周波微小信号センシングシステムの構成法です。
特徴
 信号の検出困難性に対しては、独自のコイルアンテナと低雑音増幅回路によって、pTオーダーの磁界成分検出を可能としています。また、商用電源由来の雑音成分は、周波数自体がゆらぐことを考慮して、適応ノイズキャンセリングと適応ノッチフィルタによって効果的に除去しています。
背景・従来技術
 人の可聴周波数帯およびサブソニック帯のセンシングは、人間工学的に重要な意味を持ちます。この周波数帯においては、物理量の特性と信号レベルの低さから、磁界・電界の観測が最も難しく、商用電源周波数とその高調波からなる雑音成分が微小信号の観測を極めて困難にしています。
実用化イメージ
 500Hz以下の周波数は、遠く離れた地点で起きた事象を観測することができます。また電波の回折や導波管的伝播により、見通し外の地点の現象を捉えることができます。この特性を利用して、遠隔地で発生する自然現象や人工的信号の発生を検出するセンサとして、あるいは通信装置として実用化できます。

   

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 我々はこのシステムを使って、地殻活動の検知、電離層異常の検知を行おうとしています。

文献・特許
・畑他,“ULF 帯における地震電磁波観測装置の開発”大気電気学会論文誌,Vol.30, No.1, pp.13-36, 2010/03
・畑他,“ELF 帯における地震電磁波観測装置の開発”大気電気学会論文誌,Vol.30, No.1, pp.37-52, 2010/03

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
一般的な計測装置
ロックインアンプ
共同研究を希望するテーマ
適応ノイズキャンセル型AD変換装置開発
適応くし型ノッチフィルタの実用化
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:内匠 逸