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~仮想現実ゲームによる人間の意思決定プロセスとシミュレーションによる分析~

仮想現実ゲームによる人間の意思決定プロセスの分析

研究分野分類:2201 社会システム工学・安全システム
産業分類:総合工事業,小売業
キーワード:安全システム,シミュレーション,知能情報,社会システム工学,知覚情報処理
複合領域
社会・安全システム科学
荒川雅裕(社会工学専攻)
研究概要
 仮想現実ゲームを利用して人間の行動に含まれる意思決定の仕組みを分析します。分析結果から意思決定をルール化し、エージェントシミュレーションに組み込むことで集団行動を分析します。これまでに建物内での避難行動について分析を行い、シミュレーションによって避難に有効な誘導灯の配置や新しいタイプの誘導灯を提案しました。
特徴
 エージェントシミュレーションでは人間の行動をルール化することで使われていますが、本研究ではゲームの結果をルール化し、シミュレーションに組み込むことで、より現実に近い現象を調べることができます。仮想現実ゲームを通して、被験者の個人的な特徴をデータとして調べることができます。
背景・従来技術
 これまでに消費行動や避難行動などに関する人間の意思決定をシミュレーションによって分析する研究がなされているが、本研究では多様な条件を設定した仮想現実ゲームから被験者による生体情報の測定から得られた意思決定の特徴を組み込むことで、現実を模擬するシミュレーションを開発しています。
実用化イメージ
 建物内の避難通路の設定、避難誘導灯の設置、スーパーマーケット等の店舗内商品配置、販売店内の商品や案内の掲示方法の分析など、また、ゲームとしての利用が考えられます。

 

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 本研究ではシミュレーションとゲームの融合により、人間の意思決定プロセスを分析し、シミュレーションに組み込むことで多様な現象を現実に近い状況下での分析や現象改善のための方法を開発しています。

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:荒川雅裕