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研究分野分類:1203 ヒューマンインターフェース・インタラクション 産業分類:情報通信機械器具製造業 ,その他の教育、学習支援業 |
キーワード:バーチャルリアリティ,ヒューマンインタフェース,人間機械システム,教授学習支援システム,トレーニング科学 |
情報学 |
人間情報学 |
坂口正道(機能工学専攻) |
研究概要 本技術は、名人や熟練者の動作をモーションキャプチャで計測すると同時に、力加減や手触りといった力触覚情報もセンサで計測し、ロボットを用いてリアルタイムに位置と力の情報を被験者に提示することで、人の技の体験や訓練を可能とする技術です。 |
特徴 本技術では、技の計測と提示を分離し、熟練者が体験者を意識することなく、熟練者の分身が体験者の手を取り技能を教えている状態を実現しました。体験者が本システムを利用しながら熟練者の手元を見ていると、まるで自分が技を発揮している感覚が得られます。また、力感覚の訓練に役立つ独自の技術も開発しています。 |
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背景・従来技術 ものづくりの現場をはじめ、スポーツや芸能、医療など様々な分野で、熟練者の技は目で見て盗めと言われてきました。しかし、目で見ているだけでは実際に動作は体験できていませんし、力感覚などは直接目で見ることさえできません。 |
実用化イメージ 本技術は、初心者に対する技術教育にも役立ちますが、特に中堅から上級者が、さらなる技術の向上を目指す際に、名人や熟練者の技能を体験することで、ブレークスルーのきっかけをつかむことに役立ちます。訓練にも応用可能ですが、その場で直接体験することがとても重要です。 |
企業等への提案
研究者からのメッセージ
人の技能は大変興味深く重要な研究テーマです。人の技能を体験することの効果を定量的に示すことは難しいですが、その重要性は体験してみれば一目瞭然です。技の伝承や訓練に関する課題があればぜひご相談ください。
文献・特許
・特許第5382712号,「技能体験システム」
・特開2014-119581,「技能訓練システム」
・李,坂口:鉋削り動作を対象とした位置と力の同時訓練装置の開発,SICE-SI2014, pp.1620-1621 (2014).
・川上,坂口他:技能体験のための位置と力覚の受動的提示法に関する研究,SICE-SI2011, pp.223-226 (2011).
・藤本,坂口:動きを伴う熟練伝統技能の保存伝承,日本設計工学会誌,44(2), pp.65-70 (2009).
試作品状況 | 無し | 掲示可 | 提供可 |
利用可能な設備・装置 書道技能体験システム 鉋削り動作体験訓練システム 書字動作支援ロボット |
共同研究を希望するテーマ 技能体験訓練システムの試作,評価,および実用化 |
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください) 研究者名:坂口正道 |