透明有機・無機ナノハイブリッド材料開発

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登録日:2015/08/24 / 更新日:2020/02/05

研究分野分類：5402 高分子・繊維材料
産業分類：プラスチック製品製造業（別掲を除く），ゴム製品製造業

キーワード：高分子材料物性，高分子機能材料，高分子系複合材料，ポリマーアロイ

化学

材料化学

杉本英樹（産業戦略工学専攻　物質工学専攻）

研究概要　透明なアクリル系樹脂にナノサイズの無機微粒子を均一分散させることで、透明性を保持しながら、表面特性や熱特性に優れた樹脂材料を開発しています。		特徴　通常、単純に樹脂と無機粒子を混合しても良好な性能は得られず、透明性も低下してしまいます。一方、私たちは・初期分散が良好な無機微粒子の使用・分散状態を保持したまま無機微粒子を表面処理・溶剤置換などの方法により均一分散化することで透明性を保持しつつ、樹脂の性能upを図っています。
背景・従来技術現在、樹脂材料は様々な用途で使用されていますが、高性能化の要求が高くなっています。例えば指紋跡の付着を抑制もしくは、拭き取りを容易にする撥水＋撥油性が非常に高い透明フィルムの開発などが期待されています。このような流れの中で、最近では、添加する無機物の「ナノ」化により、さらに性能を高めた樹脂材料開発が注目を集めています。		実用化イメージ　撥水＋撥油性付与によりタッチパネル等へ、高硬度＋伸びを付与することでハードコート剤等へ、柔軟＋低熱膨張を付与することでディスプレイ等への応用が期待されます。