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~グラフェンで超高速電子デバイスを創造する~

ナノカーボン材料と応用デバイス研究

研究分野分類:4304 ナノ材料工学
産業分類:電気機械器具製造業 ,電子部品・デバイス・電子回路製造業
キーワード:ナノ材料・創製プロセス,ナノカーボン応用,ナノ粒子・ワイヤー・シート
総合理工
ナノ・マイクロ科学
三好実人(機能工学専攻)
研究概要
 当研究室では、グラフェン、ナノカーボン材料の合成とその応用デバイス研究を行っています。例えば、グラファイトの数原子層からなるグラフェンは、その特異な電子状態と他に類を見ない超高速の電子輸送特性から、次世代の電子デバイス用材料として高い注目を集めています。
特徴
 当研究室で発見した金属凝集法を用いた技術では、グラフェンの合成に金属基板を必要としないため、煩雑な基板移し替え工程が不要であり、例えば絶縁基板であっても直接グラフェンを形成できます。最近の研究例としては、サファイア基板上へグラフェンを直接形成し、そのトランジスタ動作を確認しました。
背景・従来技術
 従来では、グラフェンを合成するとき、触媒金属への固溶とそこからの析出現象を利用する方法が一般的でした。この場合、金属基板上にしかグラフェンを形成することができず、応用デバイスの作製を考える際は、別の基板に転写させる等の基板移し替え工程が必須となっていました。
実用化イメージ
 超高速グラフェントランジスタを用いた情報通信機器、高速演算素子、高密度記録素子など

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 グラフェン、ナノカーボン材料の実用化研究を一緒に進めてみませんか。

文献・特許
・M. Miyoshi et al, submitted to Appl. Phys. Lett. (2015).
・M. Miyoshi et al, Mat. Res. Express 2 (2015) 015602.
・K. Banno et al, Appl. Phys. Lett. 103 (2013) 082112.

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
パルスアークプラズマ蒸着装置(PAPD)
各種フォトリソグラフィ装置
マニュアルプローバ
共同研究を希望するテーマ
グラフェン応用
グラフェン膜付き基板
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:三好実人