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~待ち時間を減らしサービスを改善する~

待ち時間の計算と顧客満足度評価

研究分野分類:2201 社会システム工学・安全システム
産業分類:その他の小売業 ,その他の生活関連サービス業
キーワード:待ち行列,確率モデル,サービス,顧客満足度,最適化
複合領域
社会・安全システム科学
中出康一(社会工学専攻)
研究概要
 生産、サービス等、様々な場面で待ちが発生しています。生産ラインでものが待てば在庫となり、顧客が商品を発注したときは商品が届くまで待ち時間が存在します。待ち時間の評価を理論的、定性的、定量的に評価するとともに、顧客満足度を考慮したシステムの設計方法について考察します。
特徴
 待ち行列理論によるシステム解析はこれまで生産、通信等の分野で幅広く行われています。ここでは、販売、物流、サービスに対する顧客の待ち時間の観点から、満足度を評価するとともに、システムのコスト低減と顧客満足の両立の観点からシステムの最適化を考えます。満足度には、待ち時間以外にも顧客間の公平性等も含まれます。
背景・従来技術
 近年、顧客の満足度がますます重要になっています。その一つの尺度として、顧客の要求に迅速に対応することが挙げられます。待ち行列理論による解析は以前からなされているが、近年待ち時間に関する満足度を考慮したシステム設計が重要となってきています。
実用化イメージ
 待ち時間が存在するような、生産・仕入れ・販売,店舗のレジや駐車場等のさまざまなサービスにおいて、顧客に取って待ち時間の点で満足度の高いサービスを低コストでおこなうかを考えたいです。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 待ち行列・在庫理論をはじめ、オペレーションズリサーチの分野は海外では多く適用されていますが、国内ではまだまだ少なく感じます。ORがより身近な存在となり、多くの場所で適用されることを希望しています。

文献・特許
・中出康一,待ち時間の科学,経営システム工学への招待,第15章,227-239,三恵社,2009.
・大野,逆瀬川,中出, Excelで学ぶオペレーションズリサーチ,近代科学社,2014
・ Sediri, I. and Nakade, K., Impact of Lead-time Decision in a Decentralized Supply Chain under Price and Lead-time Sensitive Demand, J. of JIMA, 125-134, 62(3E), 2011

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
数理計画ソフトウエア
共同研究を希望するテーマ
顧客満足度を考慮したサービスシステムの解析と運用
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:中出康一