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~システムを効率的に運用する~

不確実性を考慮した生産システムの最適化

研究分野分類:2201 社会システム工学・安全システム
産業分類: 輸送用機械器具製造業 ,その他の製造業
キーワード:生産システム,確率モデル,待ち行列,在庫理論 ,最適化
複合領域
社会・安全システム工学
中出康一(社会工学専攻)
研究概要
 生産システムにおける在庫管理、生産指示とライン設計等をオペレーションズリサーチの手法を用いて数理モデル化して解析することによりコスト低減等の最適化を図ります。在庫理論、待ち行列理論、マルコフ決定過程等の確率的手法を中心に、数理最適化モデルやスケジューリン、ゲーム理論等も適用します。
特徴
 最適化問題は確定的モデルを用いることが多いが、本研究室では、需要等の不確実性、動的な状態の変化に対応する最適な運用に興味があります。
背景・従来技術
 現在、多品種少量化、需要の不確実性・多様性と急激な変化、グローバル化とともに、環境の変化に柔軟に対応できる生産・在庫システムが求められています。このためには、ハード面だけでなく、ソフト面で適切に運用する仕組みが必要となります。近年、計算機・ソフトウエア技術が発展する一方、インダストリ4.0をはじめ、需要の多様化に即時に対応できるしくみが求められてきています。
実用化イメージ
 需要の変化に対応した生産・在庫・物流といたものづくりのあり方を、不確定な生産・調達リードタイム、需要変動、機械故障等を考慮して、理論的、数値的に検証し、その知見を現実の問題に活かすことにより、柔軟に対応できるものづくりを検討していきます。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 待ち行列・在庫理論をはじめ、オペレーションズリサーチの分野は海外では多く適用されていますが、国内ではまだまだ少なく感じます。ORがより身近な存在となり、多くの場所で適用されることを希望しています。
文献・特許
・中出,生産システムにおける様々な待ち,オペレーションズ・リサーチ,vol.49, no.7, 426-434, 2004
・K. Nakade, A. Ito, S. M. Ali, U-shaped Assembly Line Balancing with Temporary Workers, Int. J. Ind. Eng, 21(6), 134-146, 2015
・中出,在庫理論とサプライチェインへの展開,名工大経営工学50周年記念論文集,三恵社,2011
・横澤,中出,事前需要情報をもつM/D/1型基点生産在庫システムにおける最適需要リードタイムとリリースリードタイム 日本経営工学会論文誌,41-49, Vol.63, No,2, 2012

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
数理計画ソフトウエア
共同研究を希望するテーマ
不確定要素を考慮した生産・在庫システムの解析
待ち行列システムの解析と運用
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:中出康一