研究紹介詳細表示

~データに基づく人間関係づくり~

データとシミュレーションによる人的資源管理

研究分野分類:1302 ウェブ情報学・サービス情報学
産業分類:学校教育 ,教育、学習支援業
キーワード:複雑系,社会ネットワーク分析,マルチエージェントシステム,社会的相互作用・対人関係,データサイエンス
情報学
情報学フロンティア
武藤敦子(情報工学専攻)
研究概要
 近年、ウェアラブル端末などの普及によりライフログのような様々なデータが入手可能となりました。それらの“人”に関するデータを分析し隠された法則を導くことで、組織が活性化する仕組みを研究しています。
特徴
 人の行動パターンのデータと統計・社会ネットワーク分析などの技術を用いて個人の社会関係資本を測り、人間関係が活性化する人員配置を自動で行います。また、シミュレーションによって個人の取りうる未来を予測し、問題の未然防止や解決手法を発見します。
背景・従来技術
 「人間関係の活発な現場では社員の生産性が向上する傾向がある」ことがいくつかの研究により明らかになっており、人間関係を活発にするための環境づくりは教育機関だけでなく会社などの組織においても重要です。一方で、クラス分けやチーム編成などの人員配置作業は、主に管理者が経験に基づいて人手で行っている現状があります。
実用化イメージ
 人同士の関わりや行動パターンに関するヒューマンデータの分析およびシミュレーションにより、組織における人的管理、例えば、教育現場における学級運営、職場の活性化等に役立つ効果的な人員配置を提案します。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 情報化技術により様々なヒューマンデータが入手可能になっています。その中に存在する隠れた法則を活用することで、人間関係が円滑な活気ある組織、適材適所による生産性のある職場を目指しませんか。

文献・特許
・武藤、加藤、松井、犬塚、”A Model to Form Friendship Networks Based on Social Network Analysis”, The 20th International Symposium on ARTIFICIAL LIFE AND ROBOTICS, pp. 960-963(2015)
・林, 伊東, 西尾, 武藤, 犬塚,“エゴセントリックネットワークと形式概念分析を利用した社会ネットワーク分析”,人工知能学会論文誌, Vol. 29, No. 1 , p. 177-181(2014)
・加藤、武藤、犬塚、”Grouping Method for Generating Friendship Based on Networks Properties”,14th IEEE/ACIS Int’l Conference on SNPD, pp. 438-443(2013)

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

共同研究を希望するテーマ
ヒューマンデータ分析と人間行動シミュレーションによる最適人員配置
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:武藤敦子
PDF表示と印刷