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~循環型社会から潤環型社会へ~

身近な資源(使用済み瓦)の有効利用

研究分野分類:5701 土木材料・施工・建設マネジメント
産業分類:総合工事業 ,学術・開発研究機関
キーワード:瓦リサイクル材,ポーラスコンクリート,エアモルタル,ゼロエミッション,循環型舗装
工学
土木工学
上原 匠(社会工学専攻)
研究概要
 多孔質な材料である「瓦チップ」を、路盤材と表層材(ポーラスコンクリート)に用いることで、ヒートアイランド現象の軽減、かつ、ゲリラ豪雨時の経路の確保を図ります。瓦チップとは、使用済み屋根瓦を粉砕・分粒したリサイクル材料のことです 。
特徴
 全国的に入手可能な資材であり、循環型社会の基盤材料となりえます。屋根瓦生産全国一の愛知県から、使用済み瓦の有効活用を発信できればと考えています。
背景・従来技術
 研究の背景には、建設系廃棄物の処理問題と、都市部の熱環境の悪化にあります。年間100万トン以上発生する瓦チップを生活道路に利用できれば、循環型社会の社会基盤を整備・維持することに繋がります。研究では、副産物出荷時に新たに発生する二次的な副産物(細粒紛体)の使用効率向上を含め、有効活用する技術開発も進めています。
実用化イメージ
 地表と同程度の性能を有する「自然に空気と水が循環できる地表被覆材料」を普及させることにより、人工構造物の増加による自然環境の悪化を抑え、かつ、循環型社会を構築します。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 付加価値を持つ新材料も、普及するに伴い「安価」で「手軽」な品となりがちです。瓦チップは、技術者が材料管理や工法の開発に持続的に関わることにより、より良い品質と性能を発揮できる資源と考えています。

文献・特許
・坂口稔,上原匠,西尾秀登,亀井則幸:家屋解体廃瓦を用いたポーラスコンクリートの温熱特性,コンクリート工学年次論文集 Vol.35 №1,pp1531~1536(2013年)
・坂口稔,上原匠,杉浦領亮,亀井則幸:家屋解体時に発生する廃瓦を用いたポーラスコンクリートの基本的物性,コンクリート工学年次論文集 Vol.34 №1,pp1552~1557(2012年)
・坂口稔,上原匠,猪飼元紀:瓦廃材を用いたポーラスコンクリートの基本物性,セメント・コンクリート論文集 2011№65,pp501~508,2011年

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:上原 匠
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