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~通信路における情報の誤りを高速で訂正する~

低密度パリティ検査(LDPC)符号の復号法

研究分野分類:5604 通信・ネットワーク工学
産業分類:情報通信機械器具製造業 ,通信業
キーワード:信号処理,符号化,誤り訂正,LDPC,復号
工学
電気電子工学
和田山正(情報工学専攻)
研究概要
 本研究室では、LDPC(Low-Density Parity-Check;低密度パリティ検査)符号と呼ばれる誤り訂正符号の研究に取り組んでいます。復号法として、並列復号に適した内点法等の最適化手法による復号・検出アルゴリズムの研究を進めています。
特徴
 LDPC符号とビリーフプロパゲーション(復号)と呼ばれる確率推論アルゴリズムの組合せは非常に強力な誤り訂正能力を持っていますが、通信系への応用を考える場合、符号化された膨大な通信情報を極めて短時間で計算できることが必要になります。内点復号法は大規模な最適化問題を高速に解くことができるという大きな特徴があり、通信系への応用に非常に有効です。
背景・従来技術
 信頼性の高いデジタル情報通信・デジタル情報記録を実現するために、誤り訂正符号は重要な基盤技術です。 身近な例としてDVDやブルーレイディスクでは、傷や埃の影響からデータを守るためにリード・ソロモン符号と呼ばれる誤り訂正符号でデータを保護しています。
実用化イメージ
 内点法による復号アルゴリズムは、無線LAN、MIMO通信路、マルチプルアクセス通信路等、様々な通信路に利用することが可能であり、今後の幅広い応用が期待されています。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 本研究室では、記録デバイスやネットワーク・クラウドのための符号化等、ネットワーク技術と通信・記録技術に必要とされる符号化技術に対して、 数理的な観点からのオリジナリティの高い貢献を目指しています。

文献・特許
・和田山 正, “最適化手法に基づく誤り訂正符号の復号アルゴリズム”, 統計数理, 61巻 1号, 123-134 (2013)
・和田山 正, 他 “多元LDPC符号に適したバースト誤り訂正アルゴリズム”, 電子情報通信学会論文誌A, J96-A巻 3号, 117-124 (2013)

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:和田山正
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