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~生物の生態系を科学する~

生物の調査を行うことで効率的な外来種の除去手法の開発を考える

研究分野分類:6807生態・環境
産業分類:分類不能な産業
キーワード:外来種,シミュレーション,生物多様性
生物学
基礎生物学
増田理子(社会工学専攻)
研究概要
 現在、外来種の侵入は非常に大きな社会問題となっています。しかし、外来種の侵入に関してはどのような処置をすれば侵入が食い止められるのか不明です。現在研究室ではGIS を用いてどのような侵入経路を持つのか各外来種ごとにシミュレーションを行い、侵入を食い止め除去する手法の開発を行っています。一例をあげますと、スパルティナ・アルテニフロラの侵入経路についてのシミュレーションを行うことによって、除去の適切な手法についての解析を行いました。
特徴
 外来種の侵入は直接害を受けることがまれであるため、なかなか対応が困難です。しかし、外来種の侵入は生態系に大きな影響をおよぼし、ありとあらゆる人々の生活に不具合をもたらす可能性があります。これを効果的に防ぐことは社会的に非常に重要です。
背景・従来技術
 外来種の侵入がどのような経路なのかを解析することによって、費用効率の良い手法を提案することができます。
実用化イメージ
 外来種の侵入を食い止めることで、安全で安心な生活のための基盤をささえることになります。現在県内で猛威を振るっているアルゼンチンアリなどの対処にもこの手法があれば、根絶も可能だと考えられます。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 環境のための研究は人類全員に還元されるため、なかなかお金にはなりません。しかし地球環境を守ることはこれからの持続可能な社会を維持するために非常に重要なことだと考えられます。

文献・特許
・ “How do the alien plant pseices invade into the river ecosystem?” in Joint meeting of ESJ and FAFES (2012).
・”Process of Invading the alien plant species into the river ecosystem.” in GEOMAT (2011).

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:増田理子
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