研究紹介詳細表示

~快適な電波環境を創造する~

電波利用機器と建築空間との関わり

研究分野分類:5801 建築構造・材料
産業分類:総合工事業,職別工事業(設備工事業を除く)
キーワード:建築材料,電波環境,電波吸収体
工学
建築学
河邊伸二(社会工学専攻)
研究概要
 高度情報化社会の中、情報通信のハイテク化が急速に進展しています。建築空間においても、電子機器から発生する各種電波の混在と弊害は無視できません。例えば、オフィス内の各種OA 機器の動作速度の低下があり、電波利用機器が拡大するほど、建築と電波障害の関わりが深まっています。
特徴
 建築物と電波利用機器の両立性(Compatibility)を図るため、「建築材料・施工」の観点から建築分野で利用する電波の対象周波数ごとに、100MHz 帯、600 MHz 帯、2450 MHz 帯に分けて、平行二線線路測定法を開発しています。
背景・従来技術
 従来のフェライトタイル、フェライト混入やカーボン混入の電波吸収体は高コストであり、一方、周波数の帯域幅が狭い範囲に限定されているのが現状です。さらに、建築の壁用の電波吸収体に関しての研究数は他分野に比べ少なく、建築材料の電波特性の統一した測定・評価方法も確立されていません。
実用化イメージ
 建築材料として、フェライト及びカーボンセメントモルタルの建築用電波吸収体、電波吸収リサイクルボード、発熱モルタルブロックなどに開発、応用・発展可能です。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
世の中の役に立つよう、専門外の知識に興味を。

文献・特許
・“準マイクロ波帯のシールドボックス測定装置によるフレッシュコンクリートの単位水量の測定” コンクリート工学年次論文集 34 巻 1 号 550-555 頁(2012)
・“建築空間におけるUHF帯の電界強度レベルの測定” 日本建築学会構造系論文集 76 巻 668 号 1787-1794 頁(2011)

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
・スペクトラむアナライザー
・ネットワークアナライザー
・電波暗室
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:河邊伸二
PDF表示と印刷