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研究分野分類:5703 地盤工学 産業分類:学術・開発研究機関,総合工事業 |
キーワード:液状化,液状化対策,地震,埋設物,住宅 |
工学 |
土木工学 |
森河由紀弘,前田健一(都市社会工学科・高度防災工学センター),張 鋒(創生シュミレーション工学専攻) |
研究概要 愛知県は江戸時代から続く粘土瓦の産地であり、粘土瓦を生産する際に発生する規格外瓦(品質を満足しない瓦)を細かく砕いた破砕瓦がリサイクル資源として大きな関心を集めています。名古屋工業大学・愛知陶器瓦工業組合・愛知県は共同で破砕瓦の有用性について様々な検証を行ってきました。 |
特徴 破砕瓦は新品の規格外瓦を細かく砕いた材料であり、土壌汚染に関する環境基準を満足する安全な材料です。また、破砕瓦の粒子は非常にゴツゴツしており、土としての摩擦性、透水性が非常に優れた材料です。 |
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背景・従来技術 従来、埋設物の埋戻しには山砂や現地発生土に石灰を混入した改良土を用います。しかし、埋設物周辺における地盤は締固め不足が生じやいため、地震時に液状化が発生し浮き上がり等の被害が生じることがあります。本研究により、埋設物を破砕瓦で埋め戻すことにより、液状化時の浮上り被害を抑制することが出来ました。 |
実用化イメージ 破砕瓦は摩擦性、透水性が優れているため、埋設物の埋戻し材として使用することにより、液状化時に素早く水圧を消散し、埋設物の浮き上り被害を抑制することが期待できます。 |
企業等への提案
研究者からのメッセージ
幅1.2m、奥行き1.0m、高さ0.8m のせん断土層を設置した振動台実験装置を用いて、埋設物や地上構造物を対象とした液状化対策の実験的検証を行っております。
文献・特許
・森河由紀弘,前田健一,張鋒,村瀬晴紀,神谷彦二:破砕瓦の液状化対策に対する有用性,第48回地盤工学研究発表会,pp.1777-1778 (2013)
・Y. Morikawa, K. Maeda and F. Zhang : EFFECTIVENESS OF CRASHED TILE IN COUNTERMEASURE AGAINST LIQUEFACTION, Proc. of the 3rd ternational Conference on Geotechnique, Construction Materials and Environment, Nagoya, Japan, pp.211-216 (2013)
・Y. Morikawa, K. Maeda and F. Zhang : Countermeasure due to liquefaction using crushed tile, Geotechnical Special Publication of merican Society of Civil Engineers (ASCE) on Advances in Soil Dynamics and Foundation Engineering, June, vol. 240, pp.208-218 (2014)
試作品状況 | 無し | 掲示可 | 提供可 |
利用可能な設備・装置 ・振動台実験装置 ・各種土質試験装置 |
共同研究を希望するテーマ ・埋設物の液状化対策(浮上がり抑止) ・地上構造物の液状化対策(沈下抑止) |
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください) 研究者名:森河由紀弘 , 前田健一 ,張 鋒 |
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