研究紹介詳細表示
研究分野分類:5305 生体関連化学 産業分類:化学工業,学術・開発研究機関 |
キーワード:生体膜,タンパク質,エマルジョン・膜・コロイド,構造生物学,変性とフォールディング |
化学 |
複合化学 |
水野稔久(物質工学専攻) |
研究概要 膨大な試薬の種類を持つ膜蛋白質可溶化スクリーニングキットの開発を可能とする、新規の分子骨格を見出しました。分子骨格内にペプチド配列を有しており、この配列の選択により、性質の異なる膜蛋白質可溶化試薬をシステマティックに作製可能です。 |
特徴 分子骨格内に含むアミノ酸配列のランダム化により、共通の分子骨格を持ちながら、多様な構造や性質を持つ膜蛋白質可溶化試薬ライブラリー( ~ 10 万種) が作成可能です。選択肢が劇的に増えることで、これまでに既存の膜蛋白質可溶化試薬を用いても困難とされてきた膜蛋白質の可溶化へと応用が期待されます。 |
|
背景・従来技術 天然蛋白質の約1/3 を占める膜蛋白質は、生体膜を介した様々な生命現象において大きな役割を果たしており、学術的な機能解明にとどまらず、薬物開発のターゲットとしても注目されています。膜蛋白質を変性させることなく生体膜から取り出すためには、膜蛋白質可溶化試薬と呼ばれる特殊な界面活性剤が一般に使用されますが、その種類は限られており、しばしば変性を抑えた抽出可溶化ができない事例がみられ問題となっています。 |
実用化イメージ 膜蛋白質可溶化スクリーニングキットや膜蛋白質結晶化スクリーニングキットとしての製品化 |
企業等への提案
研究者からのメッセージ
新規の膜蛋白質可溶化試薬の開発は、学術研究を支える研究試薬開発としての側面だけではなく、創薬シーズに繋がる研究試薬開発という側面があり、今後そのニーズは大きく高まっていくものと思われます。
文献・特許
・特願2012-237380,『 膜タンパク質可溶化剤』
・特願2013-157755,『 膜タンパク質ゲル化剤』
・特願2012-237380,『 膜タンパク質可溶化剤』
・S. Koeda & T. Mizuno, Langmuir, 29, 5104 (2013)
試作品状況 | 無し | 掲示可 | 提供可 |
共同研究を希望するテーマ 創薬ターゲットとなる膜蛋白質探索 |
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください) 研究者名:水野稔久 |
PDF表示と印刷 |