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~光を当てるだけで異常が見える~

コード化プロジェクションによる形状差異可視化技術

研究分野分類:1202 知覚情報処理
産業分類:生産用機械器具製造業,運送用機械器具製造業
キーワード:コンピュータビジョン,視覚メディア処理,拡張現実
情報学
人間情報学
佐藤淳,坂上文彦(情報工学専攻)
研究概要
 物体に対して複数のプロジェクタから特殊にコード化された光を照射することで、物体形状の差異や形状異常を可視化する技術です。光を照射するだけで物体上に結果が表示されるため、計算機もセンサも表示装置も必要なく、また光の速度で処理結果が表示される画期的な技術です。
特徴
 本技術は、複数のプロジェクタからの光が物体上で混合されることを用いて3次元情報処理を実現するという画期的な3次元情報処理技術です。光の速度で3次元情報処理が実現でき、またセンサやコンピュータなども必要ありません。誤対応などにより3次元情報復元に誤りが発生することも原理的に一切有りません。
背景・従来技術
 物体の3次元計測や製品の形状異常の検出を行う場合には、従来はカメラやレンジファインダなどを用いて3次元情報を復元していました。しかし、これらの技術では、センサやコンピュータが不可欠であると共に、コンピュータ処理による結果提示の遅れが生じていました。また、誤対応などにより誤った3次元情報の復元が避けられませんでした。
実用化イメージ
 生産ラインにおける製品検査において、異常製品を色付け提示する。ドライバーに対して、障害物を通知したり、前方車両までの距離情報を提示します。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 応用例として製品検査やドライバー支援を挙げていますが、本技術は様々な分野への応用が可能な画期的な3次元情報処理技術です。是非、企業の方の視点で新しい可能性を見つけてください。

文献・特許
・F. Sakaue, J. Sato, ”Surface Depth Computation and Representation from Multiple Coded Projector Light”,Proc. IEEE International Workshop on Projector-Camera Systems, pp.75-80, 2011

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

共同研究を希望するテーマ
製品検査支援技術
ドライバー支援技術
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研究者名:佐藤淳 , 坂上文彦
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