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~常識を覆す乱流通気撹拌槽~

大型リングスパージャーとコンケーブタービンの組み合わせ

技術分野分類:6001 化工物性・移動操作・単位操作
産業分類:化学工業,食料品製造業
技術キーワード:撹拌・混合操作,流動・伝熱・物質移動操作,反応装置,流体機械,バイオリアクター
工学
プロセス・化学工業
加藤禎人(物質工学専攻)
技術概要
コンケーブタービンと翼径より大きなリングスパージャーを組み合わせることにより通気撹拌時の動力低下を完全に抑制できる。
特徴
コンケーブターンを使用するだけでも通気時の動力は無通気時の動力の8割程度にキープできるが、翼径の1.3倍~1.5倍の系を持つ大型リングスパージャーを使用することにより通気動力が無通気時の10割をキープできることがわかった。
背景・従来技術
ガス吸収のための気液分散はこれまで撹拌翼に向けて通気をし、一旦撹拌翼でガスを受けてから分散させる方が効果的であると考えられてきた。しかしながら、撹拌翼の裏側にできるキャビティが成長しやすくなり、通気時の撹拌動力が無通気時の撹拌動力の半分程度まで低下することが問題であった。
実用化イメージ

企業への提案

研究者から企業へのメッセージ
通気撹拌では撹拌翼で気泡を受け分散するという手法が常識でしたが、その必要を無くしたことが本技術の特徴です。気泡が翼にかからなくても液は混合されるので、本技術の様なキャビティが形成されない翼が理想です。

文献・特許
・”コンケーブタービンと大型リングスパージャーを組み合わせた気液撹拌槽における所要動力と物質移動”,化学工学論文集, 38(4),209-211(2012)

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:加藤禎人
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