研究紹介詳細表示

~斜面崩壊・地盤沈下など各種地盤災害の再現・予測技術~

空気・土・水3相系連成FEM解析技術

研究分野分類:5703 地盤工学
産業分類:総合工事業,学術・開発研究機関
キーワード:空気・土・水連成,土の構成式,有限要素解析(FEM),地盤災害,防災
工学
土木工学
張 鋒(創成シミュレーション工学専攻),森河由紀弘(社会工学専攻) 
研究概要
 水・空気・土粒子で構成される3相系の土の力学挙動を表現できる精緻な構成モデルに基づき、厳密な水・空気・土粒子3相系の場の理論を用いて、斜面崩壊・地盤沈下など地盤災害の再現と予測をFEM解析で行います。
特徴
 本解析技術は、飽和土・不飽和土の力学挙動を一体で考慮する構成式で評価し、釣合いの極限状態だけでなく、各種載荷時の変形プロセスを連続的に表現することができるため、地盤災害の発生メカニズムの解明、災害予測に適しています。また、解析の精度を上げるためには、精密な地盤調査・室内試験が求められます。
背景・従来技術
 土の力学挙動を評価する際、その極限状態だけでなく、土の破壊までのプロセス、特に変形挙動を適切に評価することが重要です。しかし、弾塑性理論に基づいた数多くの解析、土の力学特性全般を統一的に表現できるものはなく、実現象に合うようにパラメータを調整して解析することが一般的であり、予測手法としては使えません。
実用化イメージ
 土の本質を追究する解析手法であるため、理論を理解するのに少々時間がかかるが、一旦基礎知識を身につければ、実用化はさほど難しくはない。より精度のいい予測技術として普及していけば、実用性がかなり高いです。

  


企業等への提案

研究者からのメッセージ
 使い易いが中身の分からない手法や安易な市販解析手法を使うのは、慎重にすべきです。数値解析は現象を合わすのではなく、土の力学特性を正しく評価した上で境界値問題を解くことが重要です。

文献・特許

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
解析プログラムsoft
共同研究を希望するテーマ
各種地盤災害の予測技術
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:張鋒森河由紀弘
PDF表示と印刷