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~マルチメディアネットワーク配信を高品質に~

有線・無線情報ネットワークのQoE向上

研究分野分類:5604 通信・ネットワーク工学
産業分類:通信業,インターネット付随サービス業
キーワード:ネットワークプロトコル,マルチメディア,ネットワーク・LAN
工学
電気電子工学
布目敏郎(情報工学専攻)
研究概要
 無線ネットワークをアクセス系に含んだIPネットワークにおいて、マルチメディア情報を高品質に伝送するための技術を研究しています。無線ネットワークとしてIEEE 802.11無線LAN(Wi-Fi)およびIEEE 802.16無線MAN(WiMAX)を取り上げ、QoS(Quality of Service)制御により、ユーザの体感品質であるQoE(Quality of Experience)を高めるための研究を行っています。
特徴
 我々は、ネットワークサービスの最終的な受け手はユーザであることを鑑み、QoEを高く保つアプリケーションやネットワークの制御を検討しています。ユーザの感じる品質を直接扱うことで、より適切で無駄のない制御を行うことを目指しています。
背景・従来技術
 ベストエフォート型IPネットワークでは、全トラヒックを同等に扱っていることから通信環境変化によりビデオ・音声の乱れなど劣化が生じます。また、無線ネットワークではたとえ十分なリソースがあったとしても品質劣化が生じることがあります。
実用化イメージ
 QoEに基づくQoS制御により家電機器、情報機器などで用いられるマルチメディア通信の高品質化を実現します。

  


企業等への提案

研究者からのメッセージ
 実機による評価を行う設備がないため、実機・実環境での無線ネットワーク上のマルチメディア伝送実験に関わる共同研究を歓迎します。

文献・特許
・T. Nunome and S. Tasaka, “QoE Enhancement of Audio-Video IP Transmission in Cross-Layer Designed Ad Hoc Networks,” Mobile Ad-Hoc Networks: Protocol Design, Xin Wang (Ed.), ISBN: 978-953-307-402-3, pp. 3-22, InTech, 2011.
・T. Nunome and S. Tasaka, “The effectiveness of adaptive capacity allocation on QoE of audio-video IP transmission over the IEEE 802.16 BE service,” IEICE Transactions on Communications, vol. E96-B, no. 2, pp. 441-450, Feb. 2013.

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
ネットワークシミュレータ ns2
共同研究を希望するテーマ
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研究者名:布目敏郎
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