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研究分野分類:4902 物性 I 産業分類:電子部品・デバイス・電子回路製造業,その他の製造業 |
キーワード:誘電体,強誘電体,キャパシター,誘電チューナビリティー,相転移 |
数物系科学 |
物理学 |
岩田 真(機能工学専攻) |
研究概要 ある種の誘電体にDC電場を印加すると誘電率が変化します。このような誘電体を誘電チューナビリティー材料と呼ぶ。この材料でキャパシターを作って共振回路に応用すると、電圧で共振周波数を制御することができます。 |
特徴 本研究では、強誘電体の臨界点を利用することによって周波数依存性と履歴変動の問題を解決しました。これは従来検討されてこなかったオリジナルのアイデアに基づく研究です。相転移の観点から、これは水の温度圧力相図中で気相と液相の境界が消滅する臨界現象と同じです。本研究では、周波数依存性と履歴変動の問題を解決しただけでなく、小さな電界1.3 kV/cmに対してチューナビリティー70% という大きな値を示すことを実験的に見出しました。 |
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背景・従来技術 従来の誘電チューナビリティー材料の研究では、多くの場合、強誘電体内部の分域壁構造の電界による変化が利用されてきました。しかし、この機構を利用してチューナブルキャパシタを作ると、電界の変化に対して周波数依存性と履歴変動を示すという問題がありました。 |
実用化イメージ 強誘電体の臨界現象を利用した誘電チューナビリティー材料を発信機や受信機の共振回路に応用すると、電圧で共振周波数の制御が可能なデバイスが実現します。 |
企業等への提案
研究者からのメッセージ
物性物理学の立場から、実用材料である強誘電体の構造相転移とドメイン壁構造の基礎研究をしています。チューナビリティー材料に限らず、強誘電体材料の相転移と物性に関して不明な点があれば何でも御相談下さい。
文献・特許
・特願2012-174483 「チューナブルキャパシタ」
試作品状況 | 無し | 掲示可 | 提供可 |
利用可能な設備・装置 DC電場印加誘電分散測定装置 走査型プローブ顕微鏡 偏光顕微鏡 |
共同研究を希望するテーマ 実用強誘電体材料の物性研究 構造相転移の現象論による解析 |
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください) 研究者名:岩田 真 |
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