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~ビッグデータ社会を支えるスピントロニクス技術~

高性能なスピン情報注入源の開発

研究分野分類:4401 応用物性
産業分類:電子部品・デバイス・電子回路製造業
キーワード:トンネル磁気抵抗(TMR),ホイスラー合金,磁気センサー,スピントロニクス
総合理工
応用物理学
田中雅章,壬生攻(機能工学専攻)
研究概要
 ハードディスクの読み取りヘッドには、数百ナノメートル程度の強磁性体/絶縁体/強磁性体構造の トンネル磁気抵抗(TMR)素子を用いた磁気センサーが使用されています。TMR素子の高性能化のために強磁性体にホイスラー合金材料を用いることが提案されています。我々はホイスラー合金の構造や界面状態を詳しく調べて、ホイスラー合金のTMR素子への応用を目指しています。
特徴
 ホイスラー合金の性能が十分発揮されない理由として、ホイスラー合金の構造や界面状態の劣化が考えらています。我々は界面磁性の評価に特化した試料の作製・評価を行い、TMR素子の材料に最適なホイスラー合金の作製を目指しています。
背景・従来技術
 今後ハードディスクの大容量化や次世代磁気メモリーの実用化には、TMR素子の高性能化が必要です。ホイスラー合金材料をTMR素子に用いることでTMR素子の性能の向上が期待されますが、現在のところ十分な性能が得られていません。
実用化イメージ
 ホイスラー合金材料のスピン情報の生成源に向けた研究は、ハードディスクの読取りヘッドに限らず、スピン情報の半導体等への注入などスピントロニクス分野に幅広く応用出来ると考えています。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 メスバウアー分光装置は鉄原子やスズ原子の状態を高い感度で評価出来ます。同じ材料でも試料の設計を工夫することで(56Feと57Feを使い分けるなど)、特定の位置の情報のみを得ることができます。

文献・特許
・K. Mibu, D. Gondo, T. Hori, Y. Ishikawa and M. A. Tanaka Local magnetism of Co2MnSn Heusler alloy films prepared by atomically controlled alternate deposition Journal of Physics: Conference Series,217, 012094_1-12094_4 (2010).

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
メスバウアー分光装置
共同研究を希望するテーマ
強磁性体薄膜の評価
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研究者名:田中雅章壬生攻
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