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~被災地の復興は、地域の声を形にすること~

災害後の空間を考える

研究分野分類:2201 社会システム工学・安全システム
産業分類:総合工事業,その他のサービス業
キーワード:減災,防災,復旧,復興,まちづくり
複合領域
社会・安全システム科学
北川啓介(創成シミュレーション工学専攻)
研究概要
「被災後に人が人らしく生活するうえで大切なこと」をくみとるため、被災地に向かい、被災者の状況を調査しつつ、現場の声を聞かせていただいて、それをカタチにするべく動いています。東と西にある見えない境界線をなくして、日本という1つのより良い環境を創造することを目指しています。
特徴
 支援においては、地域の人とひざをつき合わせて話し合い、本心をカタチにすることです。「連携」も重要なキーワードです。当大学だけでなく、国内・海外における他大学、企業や行政と共にすすめています。
背景・従来技術
 震災の影響は残っており、被災地の復興はまだ道なかばです。しかし、震災の風化も懸念されています。
実用化イメージ
 具体例をあげますと、宮城県石巻市の漁業町である牡鹿半島を対象とした「ワイヤレスハウス」です。例えば、熱のこもる台所に冷蔵庫を置くとエネルギー面で非常にロスが大きいと考えられます。家の中に取り込んだ熱や湿気を効果的な部分に回す仕組みを作り、部屋や家電の配置を工夫することで、使用エネルギーの総量を大幅に減らすことができます。


住民と共に考えた漁村の中腹を活かした将来像


住民とのワークショップの様子

企業等への提案

研究者からのメッセージ
 地域に根ざした人、住民の声を聞くうちに自分のできることがみえ、それぞれの役割も分かってきます。いっしょに動いてみませんか?

文献・特許
・浜からはじめる復興計画―牡鹿・雄勝・長清水での試み,アーキエイド,彰国社
・北川啓介,東日本大震災の被災地を訪ねて,建築と社会92巻1070号,pp.28-29,2011年05月
・備える!3・11から,中日新聞社会部 共編著,2012年09月
・北川啓介,建材の可能性,日本建築家協会東海支部機関紙ARCHITECT,pp.4-5,2011年02月

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置 共同研究を希望するテーマ
減災に向けた施策立案
防災に向けた施策立案
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研究者名:北川啓介
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