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~人間の本性を科学の視点で観てみよう~

利他性の進化認知科学的基盤からのアプローチ

研究分野分類:1201 認知科学
産業分類:学術・開発研究機関,その他の教育、学習支援業
キーワード:利他性,認知心理学,認知能力,記憶,進化
情報学
人間情報学
小田 亮(情報工学専攻)
研究概要
 ヒトという動物のもつ大きな特徴のひとつが、利他性です。人を信じたり、人に親切にすることが良いという道徳的価値観が人類に共通しているのは、利他性によるものです。わたしたちはなぜ、赤の他人を助けるのでしょうか?利他行動の基盤にある認知能力の特徴について、実験的に研究しています。
特徴
 独裁者ゲームと鏡、目の絵といった多様な組合せにより、ヒトの利他性を支えている認知特性について、進化生物学的な観点から実験的に探ることを目的としています。
背景・従来技術
 「なぜ、人間には利他性があるのだろうか?」この重要な人間の本性に対し、心理学および進化生物学においてそれぞれの視点から研究が行われてきました。しかし、利他行動の発現にどのような要因が影響しているのか、やり手と受け手のそれぞれの側がどのような認知特性を持っているのか等、まだ多くの解明されていない点があります。
実用化イメージ
 実験により、人間の記憶バイアスは、自分にとって不利益をもたらすような人物を記憶する方向に働いている傾向にあることや、目の絵があるだけで利他性が増すことがわかっています。つまり、生活空間や職場における利他性は、少しの工夫であげることもできると考えられます。

 

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企業等への提案

研究者からのメッセージ
 道徳的価値観の基盤となる利他性を科学の視点から解明しています。研修やコンサルティングの場においても利用して頂く事が可能な概念です。

文献・特許
・小田亮 「利他学」 新潮選書 (2011)
・小田亮 「ヒトは環境を壊す動物である」 ちくま新書 (2004)
・小田亮 「約束するサル 進化からみた人の心」 柏書房 (2002)
・小田亮 「サルのことば 比較行動学からみた言語の進化」 京都大学学術出版会 (1999)

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

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研究者名:小田亮
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