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~アルミ鋳物を強くする~

鋳造Al用の結晶粒微細化剤

研究分野分類:5906 金属・資源生産工学
産業分類:非鉄金属製造業 ,金属製品製造業
キーワード:鋳物,結晶粒微細化,アルミニウム,高強度化,健全性
工学
材料工学
渡辺義見,佐藤 尚(機能工学専攻)
研究概要
 鋳造アルミニウムの結晶微細化剤の性能向上を図るとともに、新しい微細化剤を提供します。巨大ひずみ加工により、微細化に寄与するヘテロ核の数密度増加と母材との整合性向上を図ります。さらに、鋳造材と等しい母相に非平衡ヘテロ核を分散させることにより、組成を変化させることなく組織の健全性と力学特性をともに向上させることができます。
特徴
①アルミニウムとチタンの化合物に銅を加えることで、より微細化能を高めます。
②巨大ひずみ加工により、少ない量で効果的な微細化ができます。
③非平衡ヘテロ核は、凝固核として働いた後に速やかに分解するため、強度の低下を防止することができます。
背景・従来技術
 従来の微細化剤では、ヘテロ核が鋳造材に残り、介在物となって強度が低下します。また、微細化効果を上げるためには多くの微細化剤を添加する必要があり、コスト高になります。さらに、母相が純アルミに近い組成のため、合金に添加した場合、合金組成がずれてしまうという問題があります。
実用化イメージ
 この技術は、鋳造組織が製品組織に直結するダイカストや鋳物に不可欠であることはもちろん、圧延材についても、押湯効果の向上、引け巣の減少、割れ防止など、鋳造材の健全性を保つために有用です。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
鋳造アルミニウムの結晶粒微細化に関する研究を行っています。鋳物の組織微細化、鋳物の強度向上、鋳造材からの介在物除去、新しい微細化剤の開発などに関し、共同研究を行いたく思います。

文献・特許
・登録番号特許第4691735号,発明者: 渡辺義見,張作貴
・登録番号特許第5077933号, 発明者: 渡辺義見,佐藤尚
・登録番号特許第5527655号, 発明者: 渡辺義見,佐藤尚
・著渡辺義見,佐藤尚: 小さい不整合度を有する異質核によるアルミニウム鋳造

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
大型 A0 プリンター
電子顕微鏡
材料強度試験機
分析装置
共同研究を希望するテーマ
鋳造アルミニウムの結晶粒微細化
結晶粒微細化剤の開発
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:渡辺義見 , 佐藤 尚