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~生体センサと無線通信の一体化を実現します~

人体無線網に適するOn-Body/In-Body通信技術

研究分野分類:5604 通信・ネットワーク工学
産業分類:通信業,医療業
キーワード:通信方式,変復調,医療情報システム,BAN,人体通信
工学
電気電子工学
王 建青(情報工学専攻)
研究概要
 人体表面(On-Body)及び内部(In-Body)での無線伝送の特徴に応じ、10~50MHz帯微弱電波を用い、インパルス・ラジオ変調方式による1Mbps以上の高速伝送を可能としたボディエリア通信技術です。
特徴
 本技術では、10~50MHz帯微弱電波を用い、On-Body伝送には低損失・高秘匿性を特徴とする人体通信技術、In-Body伝送には人体での侵入が容易で、高速伝送が可能な広帯域技術を採用し、1Mbps以上の高速伝送を可能としました。また、インパルス・ラジオ変調方式の採用により、通信機の小型化、低消費電力化も実現しています。
背景・従来技術
 医療・ヘルスケアに活用する人体無線網では、体表での脈拍、心電などのOn-Body通信に加え、脳波のような多チャンネル情報やカプセル内視鏡の画像などのIn-Body高速通信も要求されます。現有のBluetoothやZigbeeでは、In-Body/On-bodyの同時一括対応ができない上に、リアルタイムの画像伝送も困難です。
実用化イメージ
・人体内外の生体情報を一括で収集・通信する医療情報システム
・自動車運転者の健康情報モニタリングと自動制御システム


生体情報のセンシングと高速In-Body伝送


運転者健康状態のモニタリングと自動制御


企業等への提案

研究者からのメッセージ
 人体内外での通信方式(物理層)及び電磁両立性(EMC)を二本の柱として、医療、ヘルスケア、車内制御などの分野への応用に適する変復調方式、回路実装、アンテナ設計に関する研究を行っています。

文献・特許
・特願2011-131173号 「人体無線網用通信システム」

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

利用可能な設備・装置
電磁界解析・アンテナ設計ツール
プリント回路基板製作機
4ポートネットワークアナライザ
CAD設計ツール
電波暗室
ディジタルオシロスコープ
共同研究を希望するテーマ
ヘルスケアのための生体情報センシングとボディエリア通信技術
カプセル内視鏡や多チャンネル大容量伝送を想定したIn-Body高速通信技術
人体通信に基づくHuman Machine Interface技術
研究者データベースとのリンク(名前をクリックしてください)
研究者名:王 建青
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