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~遠隔介護のためのスマートコミュニケーション~

リアルタイムWeb協調編集技術に基づく遠隔介護支援

研究分野分類:1302 ウェブ情報学・サービス情報学
産業分類:社会保険・社会福祉・介護事業
キーワード:みまもり支援,リアルタイムWeb協調編集
情報学
情報学フロンティア
大囿忠親(情報工学専攻)
研究概要
 本研究では、リアルタイムなWeb協調編集技術の応用として、遠隔介護支援のためのスマートなコミュニケーションシステムを開発しています。
特徴
 本システムは次の三つの特長を持っています。一つ目は、ユーザへの適応です。被介護者が認知症患者の場合、新たな機器の習得は困難であるため、ユーザのスキルに応じた適応的なインタフェースを持っています。二つ目は、運用環境への適応です。限られた通信帯域をユーザのニーズに対して適応的に利用します。三つ目は、可用性の向上です。介護者自身によるクライアントの運用/保守を支援します。
背景・従来技術
 超高齢化社会における諸問題は、世界中の共通課題となることが予想されます。介護による現役世代の負担増(介護離職など)を軽減するためのICT技術が求められています。遠隔介護のための双方向コミュニケーションには特別な配慮が必要です。例えば、認知症患者とのコミュニケーションには特有の問題があり、新たな技術の蓄積が必要です。また、低コストでの運用を実現する必要があり、例えば、既存機器の有効活用が考えられます。介護者がスマートフォンのユーザであったとしても、ネットワークの整備、不具合時の対応等、容易ではありません。

企業等への提案

研究者からのメッセージ
実社会で役に立つ応用指向の研究開発を目指しています。
文献・特許
・Tadachika Ozono, Shun Shiramatsu, and Toramatsu Shintani: A Stable Layered Canvas Mechanism for Collaborative Web Applications, The 2015 IEEE/WIC/ACM International Conference on Web Intelligence (WI’15), 2015.
・井上 良太, 白松 俊, 大囿 忠親, 新谷 虎松: 発表中の資料へのフィードバックに基づくインタラクティブプレゼンテーションシステムの実現, 情報処理学会論文誌, Vol. 56, No. 10, 2015.

試作品状況 無し 掲示可 提供可

 

共同研究を希望するテーマ
リアルタイムWeb協調編集技術の応用
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研究者名:大囿忠親